2011-12-09

六義園


庭から我が家のベランダを見上げたところです。屋根の後ろはケヤキの大木。この木がどれほど大量の落葉を降らせることか。
壁には「ヒマラヤ杉」の影が映っています。

山小屋風の家は窓が小さく、日差しもベランダまでしか届かず、しかも古くてとても寒い。
左の窓がパソコン部屋で、震えながらブログを発信。せめて書く内容ぐらい温かいものにしないと。

ちょうどMXさんから頂いたばかりの写真が2枚。季節はずれだけれど花のピンクにほっとします。




MXさんは「六義園」は初めてで、仕事先の帰りに立ち寄ったそうです。お土産用に「生写真」が売られているとはね。

明るいベランダで写真を撮ろうとしたら、ここにはヒマラヤ杉から「降ってくるもの」が・・。

それにしても懐かしいです。駒込の「六義園」は生家に近いので、よくお花見に行きました。
「しだれ桜」は昔から有名でしたが、この半分もなかった。こちらが年をとるわけですね。

六義園は、もとは柳沢吉保の下屋敷です。
明治になって所有した「岩崎弥太郎」が、周囲を赤レンガ塀で囲ったのだとか。今やレトロモダンの「帝都の庭園」として人気があるようです。
子どもの頃は「刑務所みたい」で怖かったけれど。

2枚目は「ツツジ」です。トリミングをして、池の水に映る美しい「影」に注目。


元禄四年(1691年)、三月二十日、
将軍徳川綱吉が側用人柳沢保明(後の吉保)の屋敷に初めて御成りをした。
保明は御成りに備えて建物を新築し、能舞台、楽屋を作った。
「徳川実紀」によると、この日、能狂といわれた「綱吉」は、自ら能を舞っています。
「難波」・「橋弁慶」・「羽衣」・「是界」・「乱」の五番。

能舞台には素晴らしい「影向(ようごう)の松」があり、(影向とは神がこの世に姿を現すこと)、庭には全国から集めた「松」の名木。

天下人の独り舞台は、「夢の松」も「現の松」も独り占めです。