2011-12-14

巻かれた松


昨日の多摩川台公園の松たちです。ピンぼけもいいとこ。
今朝、初めてトリセツを読んで、携帯カメラの「AF」ボタンを知りました。

じゃあ今までどうやって撮っていたの? それが分かるようならピントだって合わせられる。
撮り直してもよいのですが、今日は寒いし、昨日の無知はそのままに。ブログですからね。




近所の「多摩川台公園」「宝来公園」「せせらぎ公園」の松を合わせると数百本はあるでしょう。
この半月で松のほとんどに区の事業として「こも巻き」が施されました。いわゆる冬の風物詩。

メタボ腹だろうが、胃下垂だろうが、古いのも若いのも、枯れていようが何だろうが、全く同じような「腹巻き」姿です。

「こも巻き」は江戸時代から続く、マツカレハの幼虫である「マツケムシ」を退治する方法。それぐらいはわかりますが、はたして効果があるのか、ないのか。
松に代わって尋ねたい気持ちです。いかにも「おざなり」な仕事なのですもの。

ウィキペディアで調べてみたら、やっぱりね。


この駆除法の効果と問題点を比較検証した研究で新しいものとしては、兵庫県立大学環境人間学部の新穂千賀子らが2002年から5年間かけて姫路城で行った調査[1][2]があり、これによればこも巻きに捕まったマツカレハはわずかであり、対して害虫の天敵となるクモやヤニサシガメが大多数を占め、害虫駆除の効果はほとんど無く、むしろ逆効果であることを証明した。
もっともこの研究以前から、天敵や設置方法への配慮が必要との声は古くから上がっており[3][4]、天敵の捕殺の程度を検証し、害虫を効果的に選択するための研究も行われている[5]。そのため、皇居外苑京都御苑では既に20年以上前から行われておらず、浜松市2007年から中止している[1]

結局、大田区の松は、区民の大切な「税金」を無駄に巻いて、寒空に立っているのです。
腹巻きは薄手だし、保温効果もないでしょう。