イタリア在住のAさんから再び「モミジ」の写真が届きました。自宅の庭で育てているニッポン原産の「イロハモミジ」。
温暖化のためにイタリアでも暖かな日が続き、こんなに赤くなるとは思わなかったそうです。夜間に撮ったのか。照り輝いていますね。
風が吹いたらオシマイだけど・・と、もう散り際に思いをはせるAさん。やっぱり日本人です。桜の花を惜しむように眺めている。
冬を告げる北風に浚われてしまうようなモミジ。飛び散るモミジから私が連想するのは、能「花筐(はながたみ)」のヒロインである「照日の前」です。
継体天皇への思慕を踏みにじられて錯乱する彼女を、「上村松園」が描いています。
1915
Aさんのモミジの写真は、少しトリミングさせて貰いました。葉っぱの形が見えるように。葉の切れ込みを、1,2・・ではなく、イロハ・・と数えてみて下さい。
そうです、イロハニホヘトの7つで「イロハモミジ」。ほんとかしら。「イロはモミジ(に限る)」の方がずっと面白いのに。
ところで、「い・ろ・は・す」という飲料水がありますね。
ボトルが植物由来で環境に良いということと日本独自をアピールし、「いろは」と「ロハス」をくっつけて「ILOHAS」。こちらはネーミングが中味以上かも。
日本では蛇口をひねれば出てくる水道水が、健康にも環境にも良く、しかも安上がりで一番!と、誰もが思っていた時代もありました。