2011-10-10

秋葉のクロマツ



「ルソー」を思わせる絵は、大田区新百景のひとつとして描かれたものです。
中央にそびえる樹が、高さ16メートル、周囲4メートル、樹齢300年の「秋葉のくろまつ」。

東京都の「三大巨松」の一つで、天然記念物に指定されています。
「照善寺」の裏手、町内のどこからでも見えるのに、松にたどり着くのは至難のわざ。入り組んだ坂道の住宅地に埋没しているのです。

今日も寺のまわりをウロウロしている人がいました。正直に言うと私。何度か前を通っているはずなのになあ。

ア、あったあった。三方を家に囲まれた窮屈な所なのです。
幹は眼の前でも根元が見えない。松全体を見上げることも出来ない。ブログの写真をどうしよう?

祠を右に左にと足場を探していたら、とつぜん藪蚊の襲来です。逃げるようにして撮ってきた一枚がこれ。しっかり曲がっていますね。


「秋葉」の名の由来は、「秋葉権現」の祠のそばに立っている松だからです。
照善寺の守護神ですが、寺との距離はかなりあり、江戸時代の寺院の勢力やいかに。

祠はコンクリート製でした。秋葉様は火除けの神様なので、燃えたら困ります。