インドネシア産のチーク材が我が家にあります。まだ森林伐採や輸出の規制がない頃に、丸太を現地で半分に切り、テーブルに加工し運んできました。
丸太の値段は安くても、搬入までの人手と費用はどれほどかかったことか。
長さは4メートル近くあり、三分の一を切ってローテーブルにし、グランドピアノ三台分の重量を分散させるために敷台を作り、ようやく客間におさめました。
それから十五年、微動だにしないテーブルは来客との格好の話題ですが、伐られた木が無惨で、樹齢を数える気になれません。
というより、望んで伐採させた訳でなくとも、熱帯雨林の破壊に一役買った気持ちになるのがイヤ。大木を独り占めにしている恥ずかしさもあります。
せめて大勢の方に、森林の豊かさを感じながら食事をして貰おう。話も弾むかもしれない。
そう思って暮らしてきましたが、近頃はお客料理が面倒になって・・。きょうも丸太の下には飼い犬がもぐりこみ、上では猫が昼寝をしています。
チークビジネスは儲かるのです。インドネシア政府が統制管理をしても不法伐採は止みません。