73歳の叔母が「クモ膜下出血」で突然倒れ、F市の病院のSCU(脳卒中集中治療室)に入院しています。とても親しい叔母なので気が塞ぎ、パソコンに向かう気持ちになれませんでした。
手術は成功し命はとりとめたのですが、まだ脳梗塞を起こす恐れがあります。
それでも昨日見舞いの帰り、この木に携帯を向けている自分がいるのですから、薄情なのですね、私って。
いや、この多摩川台公園の二本の木が、「叔母と叔父の姿」に重なって見えたのです。
以前から随分くっついているとは思っていましたが、男と女が寄り添い、抱き合う形に見えたのは初めて。
叔母夫婦は親族の中でも有名な仲の良い夫婦です。二人とも温厚で知的で、そして労り合って長い人生を生きてきました。
今、叔父はどんな気持ちでいるのでしょう。病院では明るくふるまっていましたけど。
もとは他人なのに、いつかは血縁以上の繋がりになるのが夫婦なのでしょうか。
道側から見ると、松に寄り添うすべらかな肌の木には、「えのき」の札がかかっていました。