雛祭りのあとは「国際婦人デー」。
春浅いこの時期に「女性のお祭り」が続けてあるのがとても嬉しいです。
女は熟年・老年になると、色香に染まる前の自分、母性とは縁のない自分を懐かしく思うのかもしれません。
画像は、能の「羽衣」。
早春の「三保で松原」で、漁夫「白竜」は松の枝に掛けられた美しい「天人」の衣を見つけます。
「羽衣は返してやるから天人の舞を舞え」とせまる男。
衣があれば天に帰れると喜ぶ女は、では羽衣を返して下さいと求めます。
それを男は疑って・・
いや、この衣は返しなば、舞曲をなさでそのままに、天にやあがり給うべき
すると、天人は答えます。かの有名なセリフで。
いや疑ひは人間にあり、天に偽りなきものを
天界の清々しさが、そのまま若き女性の清らかさにつながっています。
能舞台に置かれた「松の緑」もやさしくて、どこかで公演があればすぐにも飛んで観に行きたい。
イタリアでは、3月8日には男性が女性に感謝をこめて「ミモザの花」を贈ります。
フランスでも「ミモザ祭り」があるそうですね。
写真は「お菓子の本」ですが、レシピを読むと砂糖とオリーブオイルがたっぷり。
眺めて楽しむだけにしておきましょう。