2011-10-03

鉱山王の松


旧高取邸

Yさんから久しぶりに絵葉書を頂いたのは先週のこと。
いつもように現地のパンフと地図だけを頼りにする気の向くままの一人旅。文面によると、博多を出発し終点は太宰府だったようです。

「今回は唐津の炭鉱ブルジョワジー高取邸と、にあんちゃんの故郷、それに村田英雄記念館が当たりでしたね。飯塚の伊藤家(日蓮が逃げた)より、能舞台を室内にしつらえた高取邸の方がカネの使い方を知っているという印象」

茶室とならんで能舞台は、日本人の美意識に裏打ちされた「金と権威」の象徴です。

この画像をよく見ると、普段は畳を入れて広間にしていることがわかります。
大金持ちに見習おう。日本式合理主義。

鏡板ではなく、襖(ふすま)に松が描かれているのも面白い。しかもこの松、酔っ払っています。
能舞台の背景に立つより、宴会の仲間に入れてほしいと言わんばかり。
世界語となった現代ニッポンの美意識でほめてやりましょう。

KAWAII !